連続式発泡機の多品種少ロット生産 Part 2
連続式発泡機のメリット・デメリット
Part1で紹介した連続式のホイップクリーム製造のメリット・デメリットを詳しくご紹介します。
一般的なスポンジケーキ製造ラインを例にとると、ライン構成としてはプリミキサタンク(原料仕込)+バッファタンク+連続式発泡機の構成となります(それぞれポンプで送液)。
メリット
- 省人化
- 弊社設備のオペレーションのみに限れば1名(最大2名)で運用可能
- 安定品質
- 仕込み工程での原料投入タイミング、撹拌時間等は全て登録可能な為、均一なプリミックス製造が可能
- 均一なプリミックスは、発泡工程でのオーバーラン(比重)、温度、硬さを一定に維持
- コンタミリスク
- 仕込み工程後は全てインラインで製品が流れるため、外部からの異物混入の可能性は排除
- 洗浄性
- CIPにより、分解洗浄の必要がなく、高い衛生面を確保
デメリット
- イニシャルコスト
- 設備初期投資のハードルが高い(コスト面・設置スペース面)
- 製造条件による歩留まり増
- 製品配管が長く、小流量での生産、且つ対品種の場合は配管内での製品ロスが発生する

効率的な生産方式として連続式発泡機を用いた製造ラインは非常に有効です。
歩留まりなどのデメリットを可能な限り抑え、操作性・衛生面を確保した製造プロセスを構築し、お客様の工場へ導入提案をさせていただきます。