連続式発泡機の多品種少ロット生産 Part 1
連続式発泡機モンドミキサーって？
今回のコラムは、子会社である株式会社モンドミックス・ジャパンが取り扱う連続式発泡機モンドミキサ関連です。
連続式発泡機とは、ホイップクリーム、メレンゲ、マシュマロ、スポンジ生地、チョコレート等を連続的にエアレーションさせる、いわゆる大量生産向け設備です。連続式での大量生産設備故に、止めてしまうと歩留まりが発生しロスに繋がります。その反面、止まらなければ抜群の安定品質を連続的に供給する事が出来、省人化や衛生面の改善に繋がります。
今後それぞれの対象製品のコラム書いていく予定ですが、Part 1では連続式のホイップクリーム製造に焦点を当ててみたいと思います。
コンビニスイーツにおけるホイップクリーム製造
話は少し逸れますが、最近では、コンビニで販売されているスイーツの、シュークリームやロールケーキ、少し影が薄くなったマリトッツォ等の洋菓子、更にはどら焼き等の和菓子、これらの全てにホイップクリームが使われている事は皆さんご存知の事かと思います。
しかしながらそれぞれの製品対して、全て同じホイップクリームを使えるわけではなく、現状はバッチ式と言われる縦型ミキサでクリームを切替ながら製造しているのがほとんどだと思います。何故なら上述の通り、大きな要因として連続式は製品切替で機械が止まるごとにロスが発生し、洗浄も必要になる為です。
ホイップクリーム連続生産のメリット・デメリット
さて、Part1では、連続式のホイップクリーム製造について書きましたが、今回の内容をもとに、バッチ式と比べた多品種少ロット生産におけるメリット・デメリットをまとめてみましょう。
メリット：省人化＋安定品質(オーバーラン・温度・硬さ)、コンタミリスク低減、窒素注入による酸化防止。
デメリット：製品切替や配管残りによる歩留まり増。初期投資が高額
細かい事はまだまだありますが、バッチ式・連続式の生産を比べると大きくは上記に分かれると思います。連続式は初期投資が高い事が導入のハードルでもありますが、メリットも十分にあります。
Part2は、メリット・デメリットについて詳細を書きたいと思います。
